「カナノヒカリ」 947ゴウ (2010ネン ハル)         

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国語国字問題Q&A

文章をカナだけで書くと、文字数が多くなり不便か?

                                             ユズリハ サツキ


  *この ページでは、原文の 一部を 省略して います。 原文は PDF で ご覧ください。 


   
   「よみがえる」を カナで かくと 5字が 必要で あるが、漢字で かけば 「甦る」と なり、2字で すむ。 カナモジ だけの 文章は、漢字仮名交じりの 文章より 字の カズが おおく なるから、字ヅラも ながく なり、ページ数も ふえる。 これは 不便で あり、また、資源の ムダにも なるで あろう。


  
 質問者が おっしゃる ように、通常 漢字で かかれる コトバを カナで かけば 字数が ふえます。 「甦る」→「よみがえる」(2字→5字) のように オオハバに 字数が ふえる バアイは そう おおく なく、また、「飛ぶ」→「とぶ」(2字→2字)の ように かわらない バアイも すくなく ないので、ナン倍にも と いう ワケでは ありませんが、全体として 字数が おおく なる ことは 事実 です。

  また、カナモジ文では 文章を よみやすく する ために 単語と 単語の アイダに スペースを いれます。 「フユ ガ サリ、ハル ガ キタ。」 (この カキカタを 「分かち書き [ワカチガキ]」と いいます。) その スペースの 分の ハバも 必要に なります。

  しかし、カナモジ(カタカナ)で 文章を かく ときに ふえる 字や スペースが そのまま 文章を かきあらわす カミや 画面の ヒロサに 反映するか と いうと、そうは なりません。

  ワープロには、「半角カタカナ」と いう 種類の モジが あり、単語の ナガサを ちぢめる のに つかわれる ことが あります。

       〔 中 略 〕

  この ことが ヒントに なりませんか?

  カタカナの おおくは、漢字の 一部から つくられた もの です。 「ア」は 「阿」の、「イ」は 「伊」の ヒダリ、「ウ」は 「宇」の ウエの 部分 です。 したがって、カタカナは かならずしも 全角を つかう 必要が ありません。 ヨコガキの バアイは、タテナガに しても たやすく よみとる ことが できます。 (ヨコハバを 半角(50%)に まで するのは、イキスギかも しれませんが。) タテナガの 字を つかえば 字ヅラの ナガサを オオハバに ちぢめる ことが できます。

  それだけ では ありません。 カタカナには、画数が とても すくない、と いう 特徴が あります。 ウエに のべた カタカナの 由来に よる もの です。 漢字の 字形は、たとえば、画数の それほど おおく ない 「空」や 「治」で さえ、カタカナ 3字分の 要素から なって います。 と いう ことは、漢字を もちいる 文章よりも カナモジ文の ほうが 字の オオキサ(ポイント)を ちいさく する ことが できる と いう こと です。

  カナモジ文では、字を タテナガに、そして、ちいさく しても 楽に よむ ことが できる。 この ことに よって、字数が ふえても 文章の しめる 面積が ひろがる ことを さける ことが できます。 例を しめします。

       〔 中 略 〕

  カタカナの 性質を うまく 利用する ことに よって、この ような ことが 可能に なる。 この ことも ワタシタチが ヒラガナ専用で なく、カタカナ専用を 主張して きた 理由の ヒトツ です。

  
 【ツケタシ】

  「よみがえる」を 「甦る」 または 「蘇る」と かけば、みじかくて すむので 便利だ、と 感じる ヒトは おおい よう ですが、この ような ことは、本当に 日本語を 大切に しようと する ならば、決して しては ならない こと です。

   漢字で かくと したら、「黄泉帰る」と でも した ほうが まだ マシ でしょう。 「よみがえる」 は、「ヨミ(死者の世界) から かえる」 と いう 意味 ですから、「甦る」「蘇る」 と おなじ 意味では ないの です。 「甦」「蘇」と いう 字の 由来の 説明は 省略しますが、古代の 中国人の 発想から つくられた もので あって、もともとの 日本語の 発想とは 無縁な もの なの です。

   漢字で 日本語を かきあらわす ことは、日本語を ほろぼす こと なの です。